JR東日本は7月9日、6月に発生した山形新幹線「つばさ」E8系の車両トラブルについて、調査の進捗と当面の対応を発表しました。
トラブルの概要
6月17日、山形新幹線と東北新幹線で、新型車両E8系による補助電源装置の故障が4件発生。
これにより照明やエアコン、制御機器への電力供給が停止し、主変換装置が動作不能となり、列車が走行不能に陥りました。
原因調査の状況
6月25日時点で、故障した補助電源装置から半導体素子の損傷が確認されましたが、原因は未特定のままです。
さらに、車両基地に留置されていた別のE8系でも同様の不具合が確認されています。
現在は、気温などの環境要因も含め、多角的に原因を調査中です。
現在の運行体制
E8系の単独運転は中止中
山形新幹線「つばさ」は福島駅で折り返し運転を実施
首都圏と山形方面を移動する際、福島駅で乗り換えが必要(※直通列車1往復のみ運転中)
7月19日からの対応強化
直通列車を1往復 → 3往復に増便予定
使用可能な車両が限られるため、福島~山形間の本数は減少見込み
山形新幹線内に留置中のE8系を夜間に東北新幹線へ回送し、17両編成列車の増発を計画
今後の見通し
少なくとも7月中は現行の運用体制を継続し、8月以降の対応については別途発表するとのことです。
最新情報はJR東日本の公式サイトや「えきねっと」などで確認可能。