JR東海は、中央新幹線の開業に向けて、山梨リニア実験線で走行試験を実施しています。
2013年からL0系車両、2020年からL0系改良型試験車の試験を行ってきましたが、今回、新たなL0系改良型試験車(中間車1両 M10)の製作を進め、投入の目処が立ったため、その概要を発表しました。
投入する車両の特徴
環境負荷低減
車体表面にリブレットフィルムを適用し、台車周りの形状最適化を行うことで、空気抵抗を約1%削減(16両換算)し、消費電力の低減を図る。
リブレットフィルム
サメの肌を模倣した微細な溝構造を持つフィルム。2024年8月より山梨リニア実験線で既存車両に適用し試験を実施中。今回、新製車両に初適用。
高温超電導磁石専用設計
高温超電導磁石専用の車両設計を採用し、車両機器構成を最適化することで低コスト化を図る。
車両デザイン
エクステリア
無塗装のシルバーボディに、高速に流れる光をイメージしたゴールドのラインを配した未来的なデザイン。
インテリア
白を基調とした客室空間に、落ち着いた色味の腰掛を配置し、シンプルかつ洗練されたデザイン。
製作車両数
中間車 1両
走行試験は、既存のL0系改良型試験車・L0系車両と組み合わせて実施予定。
設計・製作メーカー
設計
日立製作所、日本車輌製造
製作
日立製作所
スケジュール
2025年夏
走行開始予定