
東京地下鉄は、2026年度の鉄道事業設備投資計画において、東京メトロ・東京メトロ日比谷線・東京メトロ千代田線の3路線で、2031年度までにワンマン運転を導入する方針を発表しました。
安全確保を前提としつつ、自動運転技術の活用による効率化と輸送サービスの高度化を進めていきます。
ワンマン運転の拡大計画
現在、東京メトロでは以下の路線でワンマン運転(GOA2相当)を実施しています。
- 丸ノ内線
- 有楽町線
- 南北線
- 副都心線
さらに、千代田線では北綾瀬~綾瀬間の3両編成で導入済みです。
今後は対象を拡大し、2031年度までに以下の路線でも導入予定です。
- 銀座線
- 日比谷線
- 千代田線(全線)
これにより、計7路線でのワンマン運転体制が実現する見込みです。
次世代自動運転「GOA2.5」の導入も検討
東京メトロ丸ノ内線では、さらに進んだ自動運転「GOA2.5」の実証が進められています。
これは、運転士資格を持たない係員が乗務し、
- 緊急停止操作
- 避難誘導
などを担当する新しい運行スタイルです。
2027年度下期からの一部導入を目指しています。
CBTC導入で定時性向上へ
無線式列車制御システムであるCBTC(Communication-Based Train Control)の導入も拡大されます。
- 丸ノ内線:導入済み(遅延回復効果を確認)
- 日比谷線:2026年度導入予定
- 半蔵門線:2028年度導入予定
他社との相互直通運転も見据え、仕様の共通化も進められます。
保守の高度化「CBM」も推進
設備保守の分野では、CBM(状態基準保全)を導入。
2026年度は、
- 日比谷線
- 千代田線
において、転てつ機の状態を常時監視し、不具合の予兆を検知するシステムを導入予定です。
さらに、営業車両を活用した線路モニタリングも拡大していきます。
設備投資の全体像
2026年度の鉄道事業設備投資額は、
- 総額:993億円
- 新線建設除く:823億円
と発表されています。
安全性の向上と運行効率の両立を目指した投資が進められます。
まとめ
今回の発表は、
- ワンマン運転の対象拡大
- 次世代自動運転(GOA2.5)の導入
- CBTCやCBMによる技術革新
など、東京メトロの運行システムが大きく進化していくことを示しています。
今後は、省人化と安全性を両立した新しい都市鉄道の姿が、段階的に実現していきそうです。