
全日本空輸(ANA)は、国際線ボーイング787-9向けの新ビジネスクラスシート「THE Room FX(ザ・ルームFX)」を発表しました。
2019年に777-300ERへ導入された個室型ビジネスクラス「THE Room」の快適性を継承しながら、機体幅の狭い787-9に合わせて設計された新シートです。
THE Room FXは、787-9でも広い個室空間を確保しているのが特徴。さらに、プレミアムエコノミーとエコノミークラスにも新シートを採用し、全クラスを刷新します。
ANAは2026年11月以降に新仕様の787-9を受領する予定で、3クラス合計206席(ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー137席)を設定します。
具体的な投入路線や運航開始時期は、決定次第あらためて公表される予定です。
ANA国際線の新たなフラッグシップ機として注目される新仕様787-9を詳しく紹介します。
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THE Room FXとは?

THE Room FXは, ANAが新たに開発した787-9向けの個室型ビジネスクラスシートです。
「FX」は “Future Experience” の略で、従来のビジネスクラスとは異なる、“ソファのようにくつろげる個室空間”を目指して設計されました。
777「THE Room」の快適性を787でも再現
ANAは777-300ERに搭載されている「THE Room」で、高級ホテルのような広い個室空間を実現しました。
しかし787は777より機体幅が約15インチ狭く、そのまま縮小して搭載することは困難でした。
そこでANAは、単なるサイズダウンではなく、787専用としてゼロから新設計する道を選択しました。
787でも大型機並みの個室空間を実現
THE Room FXでは、
- ドア・壁の薄型化
- 座席を前後互い違いに配置
- リクライニング構造の見直し
などを採用することで、中型機787でも大型機並みの空間体験を実現しています。
THE Room FXと従来THE Roomの違い

THE Room FXは、777-300ERに搭載されている従来「THE Room」の快適性を継承しながら、787向けに再設計された新世代シートです。
単なる縮小版ではなく、787専用としてゼロから設計し直された点が最大の特徴となっています。
787専用としてゼロから再設計
787は777より機体幅が狭いため、従来THE Roomをそのまま縮小すると、十分な居住空間を確保することが困難でした。
そこでANAは、座席構造・壁・ドア設計まで全面的に見直し、787でも大型機並みの個室空間を実現しています。
プリリクライニング構造を新採用
従来THE Roomは電動リクライニング方式でしたが、THE Room FXでは新たに“プリリクライニング構造”を採用しました。
これにより、最初から背もたれに角度がついた状態でリラックスでき、スムーズなフルフラット化が可能です。
より軽量・省スペース化を実現
THE Room FXでは、
- 薄型ドア
- 簡素化した構造
- モーター削減
などを採用することで、座席自体の軽量化と省スペース化も実現しました。
限られた787の機内空間を効率的に活用しながら、高い快適性を両立しています。
最大の特徴「プリリクライニング構造」
THE Room FX最大の特徴は、“プリリクライニング構造”です。
最初から背もたれが傾いている

従来のビジネスクラスは、電動で背もたれを倒す「リクライニング式」が主流でした。
一方THE Room FXでは、最初から背もたれに角度がついています。
これにより、まるで自宅のリビングソファのような自然な姿勢でくつろげるようになりました。
電動モーター不要で快適性向上
プリリクライニング方式を採用したことで、以下のメリットを実現しています。
- モーター不要
- 可動部品を削減
- 故障リスク低減
- 座席スペース拡大
また、ベッドモードへの切り替えも機械式を採用しており、従来よりスムーズに操作できるようになりました。
シート・ソファ・ベッドの3スタイル

THE Room FXは、1つのシートで3つの過ごし方ができます。
ソファのようにくつろげる
通常時はソファのような姿勢で映画鑑賞や食事を楽しめます。
クッションの厚みも従来比で約1.5〜2倍に強化されており、長時間座っても疲れにくい設計です。
フルフラットベッドにも対応
レッグレストを水平にすると、フルフラットベッドとして利用できます。
長距離国際線でも快適に睡眠を取れる仕様となっています。
24インチ大型モニター搭載
機内エンターテインメント設備も大幅に進化しました。
24インチHDモニター採用

THE Room FXでは、24インチの大型HDモニターを搭載。
これはANA国際線でもトップクラスの大画面で、映画やライブ映像を、より臨場感のある映像で楽しめます。
Bluetooth接続にも対応
Bluetoothオーディオ接続に対応しており、自分のワイヤレスイヤホンをそのまま利用できます。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンユーザーにとって、利便性が大きく向上しています。
ANA初のワイヤレス充電対応

THE Room FXでは、充電設備も最新仕様へ刷新されました。
USB Type-Cを初採用
ANA国際線シートとして初めてUSB Type-C端子を搭載。
さらに従来通り、以下の端子にも対応しています。
- USB Type-A
- コンセント電源
ワイヤレス充電も利用可能
スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能も搭載。
これはANA国際線初の導入となります。
座席数と機内仕様

THE Room FX搭載787-9は、3クラス206席仕様となります。
- ビジネスクラス:48席
- プレミアムエコノミー:21席
- エコノミークラス:137席
エコノミー減少は最小限
個室型ビジネスクラスを導入しながらも、エコノミー席減少は「1列9席分」に抑えられています。
限られた787の機内空間を効率的に活用することで、高い居住性を実現しています。
プレエコ・エコノミーも刷新
プレミアムエコノミーとエコノミークラスには、ドイツのレカロ製最新シートを採用しています。
日本の航空会社では初導入となります。
Crystal Cabin Award受賞
THE Room FXは、その革新的な設計が国際的にも高く評価されています。
国際的デザイン賞を獲得
2026年4月、「Crystal Cabin Award」のキャビンコンセプト部門で最優秀賞を受賞。
航空業界でも革新的なビジネスクラスシートとして注目を集めています。
快適性と革新性が評価
特に評価されたポイントは、
- プリリクライニング構造
- 大型機並みの居住空間
- 薄型ドア設計
- 新しい座席体験
などが高く評価されました。
THE Room FXはいつから搭乗できる?
ANAによると、THE Room FXを搭載した新仕様の787-9は、2026年11月以降に受領する予定です。
ただし、現時点では具体的な投入路線や運航開始時期は決まっておらず、決定次第あらためて公表される予定です。
そのため、THE Room FXに確実に搭乗できる路線を現時点で特定することはできません。今後発表される投入路線に注目しておきましょう。
🛫 ANAの最新運賃をチェック
THE Room FXの投入路線が決まった後は、対象便の航空券価格も確認しておきたいところです。
※航空券を予約する際は、ANA公式サイトなどで運航路線や対象機材もあわせて確認するのがおすすめです。
全クラスが新シートに
THE Room FXだけでなく、今回の新仕様787-9ではプレミアムエコノミーとエコノミークラスにも新シートを採用します。
これにより、ビジネスクラスからエコノミークラスまで、全クラスが新シートとなるのが大きな特徴です。
新仕様787-9は3クラス206席
新仕様機の座席数は、以下の3クラス計206席です。
- ビジネスクラス:48席
- プレミアムエコノミー:21席
- エコノミークラス:137席
既存機と比べると、エコノミークラスは1列9席分の減少にとどまります。
787の機体幅に合わせながら、ビジネスクラスの個室化と全クラスの新シート化を両立した新仕様機となります。
新造機を2026年11月以降に受領
ANAは、2026年11月以降に最新シートを全クラスに搭載した787-9型機を受領する予定です。
具体的な投入路線や運航開始時期については、今後の発表で明らかになる予定です。
結論|THE Room FXはANAの新しい787-9向けビジネスクラス

THE Room FXは、2019年に777-300ERへ導入された「THE Room」の快適性を受け継ぎながら、787の機体幅に合わせて設計された新しい個室型ビジネスクラスシートです。
さらに、新仕様の787-9ではプレミアムエコノミーとエコノミークラスにも新シートを採用し、全クラスを刷新します。
2026年11月以降の受領開始が予定されていますが、現時点では具体的な投入路線や運航開始時期は発表されていません。
THE Room FXに実際に搭乗できる路線がどこになるのか、今後のANAからの発表に注目です。










