
日本航空(JAL)は2026年8月18日、2026年度下期の路線便数計画を一部変更すると発表しました。
国際線では、欧州路線を中心に運航を強化します。羽田~ヘルシンキ線をデイリー運航とするほか、羽田~ロンドン線の全便と羽田~パリ線にエアバスA350-1000型機を投入します。
また、成田~上海(浦東)線を10月25日から復便するほか、羽田~香港線を春節期間に増便。
日本トランスオーシャン航空(JTA)が運航する那覇~台北(桃園)線も1日2往復へ増便します。
国内線では、伊丹空港発着の北海道・沖縄路線を大幅に強化。伊丹~帯広線を新規開設するほか、旭川線と女満別線を通年運航化します。
一方、伊丹~福岡・大分・熊本線など、新幹線と競合する比較的短距離の路線は減便します。
注目ポイント
- 欧州路線を強化
羽田~ロンドン線の全便と羽田~パリ線をA350-1000で運航。羽田~ヘルシンキ線もデイリー運航を継続します。 - 成田~上海線が復便
2026年10月25日から週7往復で運航を再開します。 - アジア路線も増便
羽田~香港線を春節期間に増便するほか、那覇~台北線を1日2往復に増便します。 - 伊丹発着の北海道・沖縄路線を拡充
帯広線を新規開設するほか、旭川・女満別線を通年運航化。新千歳・那覇線も増便します。 - 羽田~ドーハ線は下期も運休
中東情勢を踏まえ、2026年度下期も運休を継続します。
JAL国際線の主な変更
2026年度下期の国際線では、欧州路線を中心に機材大型化や増便を進めます。
| 路線 | 主な変更内容 |
|---|---|
| 羽田~ヘルシンキ | 週7往復(1日1往復)を継続 |
| 羽田~ロンドン | 週14往復。全便にA350-1000を投入 |
| 羽田~パリ | 2026年9月以降、A350-1000を毎日投入 |
| 羽田~ドーハ | 2026年度下期は通期で運休 |
| 成田~上海(浦東) | 10月25日から週7往復で復便 |
| 羽田~香港 | 春節期間を中心に増便 |
| 那覇~台北(桃園) | 冬ダイヤで週14往復(1日2往復)へ増便 |
欧州路線を強化
JALは2026年度下期、欧州直行便の提供座席数を前年同期比16%増に拡大します。
特に注目されるのが、フラッグシップ機であるエアバスA350-1000型機の投入拡大です。
羽田~ロンドン線
羽田~ロンドン線は週14往復、1日2往復で運航します。
冬ダイヤでは、羽田深夜発のJL41・JL42便に毎日A350-1000型機を投入するほか、羽田昼間発のJL43・JL44便でも同機材を運航します。
これにより、週14往復の羽田~ロンドン線は全便がA350-1000型機による運航となります。
羽田~パリ線
羽田~パリ線では、これまでA350-1000型機を隔日で投入していましたが、2026年9月以降は毎日投入します。
欧州方面への移動で、最新鋭のA350-1000を利用できる機会がさらに増えます。
羽田~ヘルシンキ線
羽田~ヘルシンキ線は、夏ダイヤに続いて冬ダイヤも週7往復のデイリー運航を継続します。
羽田~ドーハ線は運休を継続
羽田~ドーハ線は、中東情勢の影響により2026年2月末から欠航が続いています。
JALは2026年度下期についても通期で運休とし、2027年度の運航再開を目指します。
中東やアフリカ方面への需要については、カタール航空が運航するコードシェア便を活用して対応する方針です。
アジア路線も増便・復便
成田~上海(浦東)線を復便
成田~上海(浦東)線は、2026年10月25日から週7往復で運航を再開します。
上海線は羽田、成田、関西の3空港から運航されることになり、日本各地から上海へアクセスする際の選択肢が広がります。
羽田~香港線を春節期間に増便
羽田~香港線では、旺盛な訪日需要が見込まれる春節期間を中心に増便します。
訪日旅行需要の取り込みを狙い、アジア路線の運航体制を強化します。
那覇~台北(桃園)線をダブルデイリー化
日本トランスオーシャン航空(JTA)が運航する那覇~台北(桃園)線では、従来の朝帯便に加えて夕方発の便を設定します。
冬ダイヤでは週14往復、1日2往復のダブルデイリー運航となります。
同路線は好調な利用が続いており、運航時間帯を増やすことで沖縄へのインバウンド需要をさらに取り込む狙いです。
伊丹発着の北海道・沖縄路線を大幅強化
国内線では、2026年10月25日から始まる冬ダイヤで、大阪・伊丹空港発着の北海道・沖縄路線を拡充します。
北海道方面では帯広線を新規開設するほか、旭川線と女満別線を通年運航化します。
| 路線 | 2026年度冬ダイヤの変更 |
|---|---|
| 伊丹~帯広 | 2026年12月1日から1日1往復で新規開設 |
| 伊丹~旭川 | 10月25日から1日1往復。通年運航化 |
| 伊丹~女満別 | 2027年2月1日から1日1往復。通年運航化 |
| 伊丹~新千歳 | 1日5往復から6~9往復へ増便 |
| 伊丹~那覇 | 1日2往復から4~6往復へ増便 |
これにより、JALの伊丹発着北海道路線は、新千歳、函館、旭川、帯広、女満別の5空港に広がります。
伊丹空港の長距離路線制限を緩和
今回の伊丹発着路線の変更には、伊丹空港における長距離国内線の運航制限の見直しが背景にあります。
これまで伊丹空港では、1,000kmを超える国内線について1日17往復という上限が設けられていました。
対象となるのは主に北海道・沖縄方面の路線です。
2026年5月には、国土交通省の「国内航空のあり方に関する有識者会議」が、この制限について見直しを提言しました。
新幹線と競合する短距離路線から、航空機の優位性が高い長距離路線へ発着枠を振り向ける考え方です。
今回のJALの路線変更は、こうした方針を受けたものといえます。
伊丹~福岡・大分・熊本線は減便
北海道・沖縄方面を増便する一方で、新幹線と競合する伊丹発着の短距離路線は減便します。
| 路線 | 変更内容 |
|---|---|
| 伊丹~福岡 | 1日4往復から2往復へ減便 |
| 伊丹~大分 | 1日3往復から2往復へ減便 |
| 伊丹~熊本 | 1日4往復から2往復へ減便 |
| 関西~那覇 | 1日3往復から1往復へ減便 |
伊丹空港では、短距離路線の運航規模を抑える一方、北海道や沖縄など航空機の利便性が高い長距離路線へ運航枠を振り向ける動きが進みます。
ANAも伊丹発着の北海道・沖縄路線を強化
伊丹空港の路線再編はJALだけではありません。全日本空輸(ANA)も北海道・沖縄方面を増便します。
| 路線 | 変更内容 |
|---|---|
| 伊丹~新千歳 | 1日5往復から6~7往復へ増便 |
| 伊丹~函館 | 1日1往復から2往復へ増便 |
| 伊丹~那覇 | 1日4往復から5~6往復へ増便 |
| 伊丹~羽田 | 1日15往復から14往復へ減便 |
| 伊丹~福岡 | 1日5往復から4往復へ減便 |
| 伊丹~松山 | 1日8往復から7往復へ減便 |
| 伊丹~大分 | 1日4往復から2往復へ減便 |
JALとANAの双方で、伊丹発着の北海道・沖縄路線を拡大する一方、短距離路線を縮小する動きが進みます。
利用時の注意点
- 羽田~ドーハ線は2026年度下期を通して運休となる予定です。
- 羽田~パリ線のA350-1000型機は2026年9月以降、毎日投入されます。
- 羽田~ロンドン線では冬ダイヤの全便にA350-1000型機を投入します。
- 成田~上海(浦東)線は2026年10月25日から復便予定です。
- 伊丹~帯広線は2026年12月1日から運航開始予定です。
- 伊丹~女満別線は2027年2月1日から通年運航となる予定です。
- 路線や便数、使用機材は今後変更される場合があります。
まとめ
JALは2026年度下期、欧州・アジア路線を強化するとともに、伊丹発着の北海道・沖縄路線を拡充します。
- 欧州直行便の提供座席数を前年同期比16%増
- 羽田~ロンドン・パリ線でA350-1000を拡大
- 成田~上海線を復便
- 那覇~台北線を1日2往復に増便
- 伊丹~帯広線を新規開設
- 旭川・女満別線を通年運航化
2026年冬ダイヤは、国際線だけでなく国内線でも需要の高い路線を中心に運航強化が進みます。
特に伊丹発着路線を利用する人は、今後のダイヤ変更を確認しておきましょう。(画像:JAL)









